[将棋][感想]「イメージと読みの将棋観」を読みました

ノートPC を買ったというエントリーだけではなんなので、読んだ本の感想でも。

 「イメージと読みの将棋観」は「将棋世界」で連載されていた企画です。本書はその連載で印象に残ったテーマ(+新テーマ、谷川九段と羽生四冠の対談)をまとめた本です。

 「イメージと読みの将棋観」とは、将棋のトッププロ6人(注1)に、ある局面や将棋に関する質問(封じ手に有利不利はあるか、千日手ルールはこれでいいか等)をぶつけて、棋士たちが感じたことを語るという企画です。(対談ではなく、別個に質問していってそれぞれの答えを紙面に並べていく形式)。

 テーマ図も多彩で、将棋の歴史上有名な勝負手に関するものや、序盤の最新形、果てはプロに鬼殺しは通用するかといったものまで(笑)(注2)、将棋が好きな人には飽きずに読める内容となっています。

 これを読んでいると、あらためて棋士によって感じていることが違うんだなぁという思いを強くしました。おそらくこれが棋風の違いとなって表れるのでしょう。

 そうそうこの企画、ウォーゲームでもうまくいきそうに感じるのは、私だけでしょうか?
 大局観は人それぞれだし、有名なプレイヤー何人かにある局面を見せて思ったことを述べるだけでも、そのプレイヤーの棋風がわかっておもしろいと思うのですが。


 この他に、森下卓著「森下の対振り飛車熱戦譜」という本も買いましたが、これは将棋をそこそこやっている人向けなので、感想は省略。

注1 6人の内訳は、羽生善治、谷川浩司、渡辺明、佐藤康光、森内俊之、藤井猛(敬称略)

注2 有名な奇襲戦法。鬼殺しの解説としては、ここがよくまとまっています。
 
by sperling | 2008-12-14 12:05 | 読んだ(読んでいる)本
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