久々にビックゲームをプレイしてみました(もちろんソロで)。今回は「War for the Motherland」の短期シナリオ「バルバロッサの場合」第1ターンから第8ターンまでです。 いつも通りこのゲームの簡単な説明を。「War for the Motherland」は1941年から1944年まで独ソ間の戦いを描いたゲームで、ユニットの規模はドイツ軍:軍団(ただし分割などで戦闘団(KG)、師団規模もある)、ソ連軍:軍団、軍規模となっています。 システムは特に奇抜なシステムは用いておらず、戦闘は戦力比を立てる方式、オーバーランあり、航空支援あり、ドイツ装甲軍団のみ追加移動力払ってZoc to Zoc移動可となっています。特徴的な点は、戦争資源(工場や油田等)がユニット化されている点でしょうか(これはソ連の攻勢支援群の生産に関係します)。 あとこのゲームの戦闘結果表のダイスの目は天候や支援ユニット等の修正により10までいきます。これがなかなかくせもので、1~6までのダイスの目による損害は基本的にスッテプロスと退却を組み合わす方式なのですが、7以上になると双方損害をスッテプロスで適用しないといけません。季節や支援ユニットによってはサイコロ修正+3なんてのもありなかなかブラッディーな結果となります。 補給はドイツ軍の方が厳しく、ソ連軍は、補給源-(線路沿いにある)司令部-ユニットとなっているのに対しドイツ軍は、補給源-(補給下にある)補給基地-ユニットとなっています。あんまり変わらないじゃないかと思われるかもしれませんが、ソ連軍とドイツ軍では補給線の長さが違うのです(ドイツ軍補給源・補給基地は4ヘックス ソ連軍司令部は6ヘックス(補給源から司令部までは線路沿いなら無限))。ドイツ軍は補給基地を用いて補給網を作りつつ進撃しなければなりません。 最後に1ターンの流れを書きます。 ・両軍補給フェイズ ・枢軸軍移動フェイズ ・枢軸軍戦闘フェイズ ・ソ連軍戦闘フェイズ ・ソ連軍移動フェイズ ・ドイツ軍機械化移動フェイズ ・管理フェイズ それではプレイに移りましょう ↑セットアップの様子(中央部) 第1ターン(6月下旬) 今回はデジカメがないので携帯で写した画像を載せてみました(他にも撮りましたがあまりにも不鮮明だったので今回はセットアップの写真のみです)。 画像を見ての通りソ連軍の前線は司令部がないため補給切れになってます(南方を除く)。ドイツ軍の奇襲効果を表しているのでしょう。ちなみ補給切れだと攻撃力、防御力、移動力が半分になってしまいます。 <枢軸軍移動-戦闘> このターンは特別ルールにより川の地形効果を無視して行動できます。またフィンランド、ルーマニア領内にいるユニットはこのターン行動できません。 ドイツ軍北方、中央軍集団はオーバーランや航空支援を用いて順調に進撃、一方南方軍集団は(ソ連軍の補給が切れていないため)平押しするしかなく苦しい展開。 <ソ連軍戦闘-移動> このターンの増援は司令部2つ。1つは当然中央部(オルシャ)に配置。もう1とつどこへ置くかだけど、レニングラード~オルシャ間に何もいないのでヴェリキエ・ルキに配置しました。 <ドイツ軍機械化移動> 北方軍集団の装甲軍団ルガ前面に到達、中央軍集団の装甲軍団ミンスク前面に到達。 <管理> ドイツ軍ユニットのほとんどを分割して戦闘団としました。 第2ターン(7月初旬) <枢軸軍移動-戦闘> ルガ占領、ミンスク陥落。順調な進撃。南方は相変わらず平押し。 <ソ連軍戦闘-移動> このターンからポコポコ増援が出てくる。とりあえず増援や退却してきたユニットを使ってオルシャ付近に戦線をはる。 <ドイツ軍機械化移動> 中央方面軍の装甲戦闘団オルシャ前面に到達。 第3ターン(7月中旬) <枢軸軍移動-戦闘> オルシャ前面には比較的厚い戦線がはられているので、補給切れ覚悟でオルシャ南方の比較的薄いところへ装甲戦闘団を集めて渡河攻撃。・・・・・・・見事成功!北方はレニングラード目指してひた走る。南方は遅々として進まず。 <ソ連軍戦闘-移動> やばい。オルシャ、スモレンスクもやばいが、スモレンスク-キエフ間にほとんどユニットがいない。とりあえず増援で出てきた司令部をスタロドゥブ付近へ配置して増援のユニットを配置(司令部以外の増援ユニットは基本的に司令部の周囲(司令部の下でも可)に配置する)。 <ドイツ軍機械化移動> とりあえず渡河に成功した装甲戦闘団はそのまま北上してオルシャ、スモレンスクに接近。 第4ターン(7月下旬) <枢軸軍移動-戦闘> このころから補給基地と戦闘ユニットの乖離が激しくなる(特に装甲ユニットとの)。なんせ補給基地って移動タイプ車両なのに移動力3しかないからなぁ。川を渡河するだけで1ターン使ってしまうんですけどorz。前ターンで無茶な進撃をしたせいで前線のユニットが軒並み補給切れとなる。航空支援のおかげで補給切れではなく補給不足の状態になったのでまだよいが・・・・・・・(補給切れとの違いは防御力のみ(補給不足ではそのまま))。進撃速度低下。北方軍集団はルガ前面の川で進撃停止。南方は相変わらず。ルーマニアは弱い。 <ソ連軍戦闘-移動> 戦線の整理のみ。戦闘は・・・・・・・できんよなぁ。 <ドイツ軍機械化移動> 中央軍集団補給不足でろくに動けず(オーバーランもできない)。北方、南方も同じく遅々として進まない。 第5ターン(8月上旬) <枢軸軍移動-戦闘> あまり増援がこないドイツ軍にとってこのターンは、拡張補給基地、装甲軍団(1個)、歩兵軍団(2個)という(ドイツ軍にしてみれば)多くの増援が来るターンです。増援は全部中央方面軍に配置します(オルシャ南方のボブルイスク付近だけど)。増援ユニット活躍!ゴメリ占領。あまり進まないスモレンスク前面よりは南方へ重点をシフトしていこうと決意。とはいうものの気合い(?)でオルシャ占領。北方軍集団ルガ占領。南方軍集団はキエフ付近に到達。 <ソ連軍戦闘-移動> 増援はヴィヤジマ付近に配置、あとは南方に少々。 <ドイツ軍機械化移動> 4ターン目と同じ。 <管理> このターンは生産ターンなので、ソ連軍は攻勢支援群ユニットを生産できます。ただし、生産ナンバーの数字>資源壊滅数、でなければ生産できません。今回は壊滅資源がないので1個生産できます。生産した資源はブリャンスクに配置 第6ターン(8月下旬) <枢軸軍移動-戦闘> 前線の進撃速度低下によって、補給基地が追いついてきた模様。補給を得た装甲ユニットは強い!スモレンスク占領。北方軍集団の戦線膠着。南方軍集団は駄目もとでキエフを攻撃したら見事成功!キエフ占領。 <ソ連軍戦闘-移動> 増援はモスクワ付近へ配置。 <ドイツ軍機械化移動> ヴィヤジマへ接近。 第7ターン(9・10月) このターンは泥濘ターンですが、「War for the Motherland」は他のゲームのように泥濘になったら移動力半分・・・・・・・なんてことはせず、ターンスケール自身を変える処理をしています。そのためほとんど好天時と同じです。せいぜい航空艦隊がとばせず航空支援ができないことぐらいです(この方式は結構お気に入り)。 <枢軸軍移動-戦闘> 中央軍集団ヴィヤジマ包囲。南方軍集団ドニエプル川に到達するも、戦線をはられており進撃停止。 <ソ連軍戦闘-移動> 増援はブリャンスク付近に配置。 <ドイツ軍機械化移動> ヴィヤジマ占領! 第8ターン(11月) このターンから降雪ターンとなります。一番の変化といえば湿地が森林と同じ扱いになることでしょうか。それと戦闘・オーバーラン時に賽の目修正+3もあります。 <枢軸軍移動-戦闘> もう最後なので積極的に攻撃。平地1-1でも2/3で攻撃成功だ。・・・・・・・結構ぼろぼろになったような。 <ソ連軍戦闘-移動> いままでは戦闘をしてこなかったが1-1が立つようなら積極的に打って出た。やっぱ早すぎたか。 <ドイツ軍機械化移動> 結局モスクワには到達できず(まぁまだ11月だからね いや、やはりもう無理ですorz)。 感想 包囲は大事。基本的に戦闘結果表は損害をステップロスか退却で支払う方式なので、そりゃ退却できるなら退却しますわな。それと補給下のソ連軍は結構強いです。やはり補給切れによる戦力低下を狙いにいった方が良いみたいです。やはりこういう(包囲をしかける)のはプレイテクニックの差が如実に表れるのでしょうね。精進します。 追記 今タイトルを見たら「War~」じゃなくて「Wor~」になってる!・・・・・・・訂正しときました。眠いときに文章書くもんじゃないですね(苦笑)。 あとドイツ軍の増援ですが大量増援があるのは5ターン目ではなく6ターン目でした。・・・・・・・ということはかなり進撃が遅いな。うーむ、やはりスモレンスク手前でどうしても止まるなぁ。そして南方旋回がとても魅力的に見えてくる。HGSのウィリー氏曰く「スモレンスクあたりでは止まらない」といっていたけど本当かなぁ。
by sperling
| 2005-08-30 05:28
| ウォーゲーム
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